トンネルに入ると、レールを走る新幹線の音や風がぎゅっと凝縮されて、低くうなるような響きになる。
當進入隧道後,走在路軌上的新幹線的聲音﹑風等被壓縮,發出像低吟的聲響。
トンネルを抜けるとそのうるささが蒸発するかのように、薄くなる。
走出隧道時噪吵感就像蒸發了一般,變稀薄了。
オーケストラの演奏を思わせた。トンネルの突入した途端、しかめ面をした指揮者が指揮棒を小刻みに揺らすり、身を乗り出した演奏者が激しく音を鳴らす。
令我想到交響樂團的演奏。列車進入隧道的一刻,皺著臉的指揮小步幅地搖著指揮棒,倚出身軀的演奏者便奏起激昂的音樂。
トンネルの外に出ると、指揮者の表情も仕草も緩やかになり、演奏者は姿勢を戻し穏やかに弦楽器を揺らす。
列車出隧道時,指揮的表情和動作也變得緩慢了,演奏者回復原來的姿勢,穩定地拉著弦樂器。
そういう雰囲気がある。トンネルに入ると、すなわち、「はい、激しく演奏を」の合図があり、外に出ると、「ゆったりと優雅に」指示が出される。
就是這樣的氣氛︰列車進隧道時,就像是「好,來激烈地演奏吧」的暗號;出外面時,就是發出「慢慢地優雅地」的指示。
因為是自己譯的,所以譯得不太好請諒。這一段令我想起了在日本從東京乘新幹線往仙台的情況︰從宇都宮﹑福島﹑郡山等地沿著走,一直北上,愈走愈有田野味道,真想快點再回味一次。